頭金ゼロは避けた方がよい
注文住宅を建てる際に多くの人が利用することになるのが、金融機関が提供している住宅ローンです。かつては、住宅ローンの審査に通るためには、頭金を1割以上用意しなければならないと言われていましたが、時代の推移とともにそのような状況は過去のものとなり、頭金がゼロでも条件次第で審査に通ることが可能になっています。しかしながら、だからといって頭金を用意しなくてよいというわけではありません。全額ローンにしてしまうと、その分だけ将来の返済額が増えてしまいますので、少なくとも借入金額が無理なく返済できる範囲に収まるように頭金を用意するのがよいでしょう。少なくとも借入金額の1割以上は頭金を入れるようにしたいところです。
どれくらいの頭金が理想的なのか?
前述の通り、住宅ローンを利用する際には一定の頭金を用意した方が良いわけですが、実際に頭金の金額をどれくらいにすべきかという点については慎重に検討する必要があります。例えば、その時点で貯蓄が1000万円しかないにもかかわらず、その全額を頭金とすることはおすすめではありません。もし予期せぬ出費が発生した場合に資金がショートするという事態になりかねないからです。そのようなことのないように、少なくとも頭金を支払っても月収の3ヶ月から半年分くらいの貯蓄が残るようにしておいた方がよいでしょう。その上で、可能であれば頭金は借入額の2割から3割程度は用意すると良いでしょう。そうしておけば将来的に返済に苦しむことは避けられるはずです。